「供養とは介護と同じである」
と私は檀信徒の皆さんに伝えています。
はて、どういうことだ。そう感じる方も少なくはありません。
そこで私はこう続けます。
「供養も介護も義務(仕方がない)と思って接するのが1番やってはいけない事です。相手の気持ちになって、自分に置き換えてみてください」
介護する側・介護される側、供養する側・供養される側、お互いが「やってあげてるのに」だとか、「なんでやってるのに分からないの」だとか、自分の気持ちだけを押し付けて見返りを求める。それではお互いの気持ちが距離を遠くしてしまい、介護も供養も上手くいかなくなってしまいます。
仏壇のお水を毎日交換するのは素晴らしい事です。ですが、交換が義務ではありません。
忙しい日には、「今日は忙しいからごめんね」美味しい食べ物を見つけたら、「今日は美味しい食べ物一緒に食べようね」と、亡くなられたご先祖様とコミュニケーションと取りながらお互いが気持ちよく生活をして、無理な負担のない供養が望ましいと思っております。
介護を一人でするのは大変な事、デイサービスや老人ホームといった施設を活用して介護の負担を減らしている方も多いと思います。
供養も同じです。
わからない事、些細な疑問、それはお寺に相談する事で悩みが消え、毎日の生活が楽になります。
「お寺とは関わりを持ちたくない」「自分で何とか出来る」と思わず、妙元寺を頼って下さい。
先祖はあなたの気持ちを感じています。 いつもそばにいると思い、楽しく優しい気持ちで御供養してあげて下さい。
妙元寺がそのわずかな一助となれれば幸いです。
妙元寺住職