向こうの世界で暮らしている先祖を豊かにする(生活を助ける)
大切な私たちの役目であります。

何故なら、向こうの世界では、お経(法華経)がお金の代わりをすると言われております。
分かりやすく言うと、私達がお金を持ってスーパーやコンビニなど、買い物に行くと思います。
お腹が空いていればお金が食べ物になり、喉が渇いていたら飲み物になり、寒ければ洋服となり、
疲れている時に乗り物にも乗れる。私達の生活には欠かせない存在のお金、亡くなってから生活をする

向こうの世界ではお経(法華経)がお金の代わりをすると言われている事なのです。

葬儀の時に故人に渡す手紙(引導文)には、三途の川にては船となり、冥土にては燈火となり、霊山に参る橋なりと書かれていて、向こうの世界に行く間にお経(法華経)を使い、向こうの世界の暮らしでもお経(法華経)で生活しています。だから、この世にいる私達が供養をする事によって、お経(法華経)の御加護が先祖の生活を豊かにするのであります。

最近は少なくなりましたが私達の子供の時には、親戚の家に行くと一番最初に「仏壇に手を合わせなさい」
「お盆、お彼岸の時はお墓参りに行きなさい」と親から言われたと思います。それが先祖を助ける昔からの言い伝え(親から子に伝える伝言)なのです。

朝、仏壇にお題目の三唱、お墓参りのお題目の三唱、心の中でのお題目の三唱、いろいろ方法はあります。

卒塔婆はもっとも大事な供養であります。如来神力品の中に、どこの場所でも塔を建てて供養しなさい、どこの場所でもお釈迦様の御加護は届きますという事が書かれています。

昔は塔を建てていましたが、現代では簡単に塔は建てられません。その名残が卒塔婆なのです。家族や友人、親戚の方々、私達僧侶がお題目の三唱する事よりも卒塔婆を立てお釈迦様の御加護を先祖に届けて頂きたく、ご案内しています。

先祖の生活が豊かになると私達に豊かな御加護がこぼれて来ます。健康で楽しく生活出来るのは先祖の御加護でもあります。 供養とは昔から故人を思い出してあげ、忘れない事だと言われております。楽しかった思い出、嬉しかった思い出、沢山あると思います。どうか忘れずにこれからも御供養の程、よろしくお願い致します。

妙元寺住職  

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